20歳の渋野日向子ツアー初Vで加速「女子プロは命短し…」
渋野は大会最年少優勝記録(20歳178日)も更新。すでにツアー勝利を挙げた畑岡奈紗、勝みなみ、新垣比菜、大里桃子、河本結ら1998年生まれの黄金世代が勢いづいている。
「同世代の活躍が励みになっているが、クラブの進化も大きい。昔は体力がつく『30歳ぐらいになってから優勝争い』といわれ、重たいスチールシャフト装着クラブでボールを飛ばすのは大変でした。当然、ベテランと若手とのレベル差は大きかった。それがクラブの軽量化で、人一倍の体力や豊富な経験がなくても飛んで曲がらないボールが打てるようになった。しかし、若いころは体が柔らかくてどのようにも動くが、20歳を越えて理にかなったスイングでないと体に無理がかかる。だから、今の女子ツアーには圧倒的に強い、若手の壁になるようなスタミナのあるベテランが見当たらない。25歳の鈴木愛がケガで悩み、イ・ボミも30歳とまだ若いのに勝てなくなってしまった。女子プロのピークが低年齢化しているのも、黄金世代の活躍と無関係とは言えないでしょう」(前出の田原プロ)
今年の全米女子オープン出場権をもぎとったアマチュアの吉田優利(19)が4位に入った。黄金世代に続くミレニアム世代と呼ばれている。
若い世代の台頭でベテランと呼ばれたプロもシード枠からどんどんはじき出されていく。花の命は短し、だ。