ダルビッシュ3勝目ならず…制球難は内視鏡手術の後遺症か
ねずみを取り除く手術を受けた投手が復帰後、しばらく制球難にあえぐケースは珍しくないというのだ。
「それまで関節にあった不要な骨を除去した分、腕が軽くなってリリースポイントが乱れたり、中には患部の縫合が雑なため、皮膚に馴染むまで時間がかって、投球にも支障が出るなど、原因はさまざまです」(元日本人メジャーリーガー)
実際、過去にダルと同じ手術を受けた投手が、復帰したシーズンは制球を乱している。最近のケースでは12年10月にメスを入れたヤンキース・サバシアは9イニング当たりの与四球率が12年の1.98から翌年は2.77に悪化。15年10月に手術した田中も同様に、1.58から1.62と下げた。今季のダルの不調が内視鏡手術の影響だとすれば、安定するまでしばらくは時間がかかりそうだ。