ツアー3勝目“黄金世代の稼ぎ頭” 勝みなみに足りないもの
【中京テレビ・ブリヂストンレディス】最終日
2位と3打差首位発進の勝みなみ(20)がパープレーで逃げ切り、今季2勝目、ツアー通算3勝目(アマ1勝除く)を挙げた。
国内で注目される黄金世代のひとりだが、新垣比菜、大里桃子、河本結、渋野日向子がそれぞれ1勝だけに、勝は頭一つ抜け出した感じだ。
今季は10試合に出場して予選落ちと棄権が1回ずつあるが、2勝を含むトップ10入り7回と安定感があり、賞金ランク2位。
さらに今回の勝利で世界ランク50位以内入りが確定し、今週のメジャー「全米女子オープン」(30日開幕)の出場権を手にして急きょ渡米する。
アマ時代にツアーで優勝して、プロになって活躍したといえば真っ先に宮里藍が思い浮かぶ。だが宮里と比べると勝には物足りなさがある。
「宮里はプロ転向すると翌2004年の開幕戦にいきなり勝って年間5勝をマーク。翌年も6勝を挙げて2年連続で賞金ランク2位と勝ち方がセンセーショナルでした。宮里がプロになる前の女子ツアーは視聴率、観客動員数が最悪で、いつ消滅してもおかしくないといわれた。そこに藍ちゃんブームを巻き起こし、女子ツアーを盛り上げて試合数も一気に増えた。強い、明るい、かわいい、というスター選手の条件をすべて備えていた。