貯金14がゼロに…広島“小豆相場”並みの乱高下で巨人髙笑い
敵地甲子園で、赤ヘル軍団が力尽きた。
広島は5日、阪神に敗れ、引き分けを挟んで6連敗。貯金もゼロになり、セの貯金は巨人が独占することになった。
この日はわずか4安打。六回にはバント処理で先発の大瀬良と一塁のメヒアが衝突するなど、守備のまずさも目立った。
今季の広島は、最悪からのスタートだった。開幕ダッシュに失敗し、4月半ばに早くも借金8。昨季のセの覇者が、最下位の屈辱にまみれた。それが5月上旬から目が覚めたように勝ちだすと、借金をすべて返済。11連勝で首位に立ち、貯金も最大14となった。
ところが、意気揚々と臨んだ交流戦で、パに5勝12敗1分けの最下位。リーグ戦再開後は、いまだ1勝もできていない。
広島の敗因は貧打だ。交流戦で最も点を取った試合は4点。リーグ戦再開後も、7試合で12点しか取れていない。チーム防御率はリーグトップの3.41でも、同4位タイのチーム打率.245の打線に見殺しにされているのだ。
地獄から天国、そしてまた地獄とせわしない広島。試合後、「(打順を組み替えても)点にならない。しっくりこない」と話した緒方監督。乱高下が激しい「赤いダイヤ」のごとき広島を、巨人が横目で見て笑っている。