原監督高笑い 巨人に9.5差独走折り返し許す虎鯉の体たらく
巨人が10日、前半戦最終戦で今季3度目の阪神戦3タテを決めた。敵地・甲子園でも2度目の同一カード3連勝。貯金を17として前半戦を終えた。セ・リーグで貯金があるのは巨人だけ。2位に9.5ゲーム差をつけて折り返すのは29年ぶりである。
独走態勢を築いた巨人の原辰徳監督(60)は、笑いが止まらない。なにせ相手が勝手にコケてくれる。この日もそうだった。
4点リードの六回、今村が先頭打者の糸井に右前打を浴びた。が、右翼手の亀井が意表を突いて一塁に送球。オーバーランしていた糸井は完全に不意を突かれ、タッチアウトとなった。「あ~」という甲子園のため息が、凡ミスぶりを表していた。
そもそもこのチームは巨人に勝つ気があるのか。初戦は12安打を放ち、六回を除く全ての回でスコアリングポジションに走者を進めながら、得点は3。今季ワーストの16残塁の大拙攻はベンチの責任である。牽制悪送球あり、バント失敗ありとミスのオンパレード。阪神の矢野監督は「めちゃめちゃ悔しい」と言ったが、2戦目も巨人の5本を上回る7安打を放ちながら、好機であと1本が出ずに無得点。初戦と同じように1点差で敗れた。