則本が連敗止めた メジャー断念し楽天と7年契約の“大正解”
エースがチームの連敗を「10」で止めた。
9日、楽天の則本(28)が今季初登板。オリックス打線を6回3安打無失点に抑え、今季1勝目を手にした。
お立ち台では、「とにかく今日は僕が(連敗を)止めてやるという気持ちでマウンドに立った」と話した。
3月に右ヒジのクリーニング手術を行い、石井GMはその前に「7年契約を結び直した」と、3日に明かした。
則本はメジャー志向があり、今オフ、ポスティングシステムでの米球界移籍がささやかれていた。その夢を封印し、7年総額21億円とも25億円ともいわれる長期契約を手にした。
気になるのが、「もし、則本がメジャー移籍したら、いくら稼げたか?」という点だ。マリナーズの菊池は7年最大120億円という破格の値段がついた。則本も菊池に匹敵する額をもらえたのか。
メジャーリーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏はこう語る。
「手術前の昨オフにポスティングを行っていたとして、最大限に評価されて3年15億円程度でしょう。則本の身長は178センチ。メジャーの先発陣にすれば小柄です。メジャーの先発は32、33試合で200イニングを投げられるかどうかが評価の分かれ目になる。体が小さいと、その時点で『フルに投げる体力がない』と判断されることが多い。米国では『則本はリリーフ向き』という声もあったくらいです。手術後はさらに評価が下がり、2年5億円が関の山でしょう。米国では肩は消耗品という考え。日本で年間最多イニング登板を4回マークしたこともマイナスです」
則本は来年の東京五輪の出場を熱望している。金銭面でも五輪出場という面でも、楽天に残って大正解ということだ。