阪神 借金6でワーストタイ…方針なき監督で遠のくAクラス
「消費期限」切れだ。
阪神は先発青柳が5回7安打6失点でKO。3番手岡本も5失点と炎上した。攻撃陣はマルテの10号ソロとソラーテの犠飛の2点と元気がなく、最下位ヤクルト相手に今季9度目の2桁失点で3連敗。借金はワーストタイの6となった。
ここにきて投手陣に疲れが見え始め、攻撃陣もリーグワーストの得点力(374)で援護できない。こんな時こそ指揮官の手腕が問われるものだが、「苦しい状況だが、はね返すしかない」と語った矢野監督にそれを求めるのは“八百屋で魚”か。
あるOBが言う。
「金本前監督は結果が出ない選手はすぐにベンチに下げたり、二軍に落とした。期待を裏切った藤浪にはプロ最多の161球という懲罰投球を命じたこともあった。萎縮した若手は結果が出せず、中には二軍落ちが決まって安堵した者もいたという。そんな状況を二軍で見ていた矢野監督は、金本とは対照的に、得点すれば選手と一緒にベンチではしゃぎ、ガッツポーズもする。それでチームのムードも一時的に良くなっていたのは事実だが、監督として『こういう野球をやるんだ』という確固たる方針がない。だから、先発投手がゲームをつくり、打線が打てばたまたま勝てるという野球なんです。守備が下手で投手の足を引っ張っても打力があるからソラーテを使うのも同じこと。糸原、大山の拙守などもそのまま。どうなっているのかと言いたい」
シーズンは残り40試合。3位広島とは5.5差だが、最下位ヤクルトとも6・5ゲーム差。2年連続最下位も十分ある。