著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

ダルビッシュに論破された“後期高齢者”の張本さんがツライ

公開日: 更新日:

 大船渡高・佐々木朗希投手をめぐる張本勲とダルビッシュ有の論戦(詳細割愛)は、圧倒的にダルビッシュのほうが正しいと思う。佐々木の登板回避問題については私も以前に本稿で取り上げたが、総論としてはダルビッシュと同意見だ(微妙に違いはあるが)。

 また、そんなダルビッシュに対して張本が「ツイッターに書き込まないほうがいい」などといった言葉で議論を抑えつけようとしたことも、確かにこれまでの球界の悪しきところだろう。後日ダルビッシュがツイートしたように、社会を変えるためには年功序列や立場にかかわらず自由に疑義を唱えたり、議論を交わしあったりすることは不可欠だ。張本はその議論を拒否して、年長者の目線から後輩の発言を抑圧したわけだから、これはもう一種のパワハラだ。

 だから、張本の言動については擁護のしようがない。ダルビッシュは別に真新しいことを主張したわけではなく、もう何年も前から多くの人々が指摘している論点をあらためてなぞった(正論を唱えた)のだから、張本が論破されるのは当然だろう。こうやって旧弊と決別しながら時代は移り変わっていくのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末