甲子園の元スターに聞く 佐々木の決勝登板回避をどう見た
大船渡のMAX163キロ右腕、佐々木朗希(3年)の決勝戦登板回避をめぐっては、いまもなお喧々囂々の議論が交わされている。
国保監督の采配を「故障を未然に防ぐための英断だ」と手放しで絶賛する声もあれば、「甲子園に行きたいという子供たちの夢を踏みにじった」という声もあるなど、賛否両論だ。
では、甲子園で活躍したプロ野球選手は、今回の問題をどう見ているのか。
「佐々木くんは投げなくてよかったんじゃないですか。少しでも違和感があれば? そういうことです」
と話すのは、西武の高橋光成(22)だ。前橋育英(群馬)の2年生だった2013年の夏の甲子園に出場。計6試合、50回、687球を投げ、母校に初出場初優勝の栄誉をもたらした。
「僕の場合は(687球を投げても体に)問題はなかった。肩やヒジの違和感もなかったです」
佐々木は国保監督に過保護とも言えるほど大事に育てられた。連投に耐えうる肉体ではなかったのならば、仕方ないとも言えよう。