死球→大乱闘から一夜…西武山川は意地の「完璧」決勝34号
14日のオリックス戦。西武が4点を追う三回、同点に追い付いてなおも2死三塁のチャンスで死球を食らったのが山川だ。
試合開始時点でリーグトップの33本塁打。内角を攻められるのは強打者の宿命とはいえ、両軍合わせて5死球、乱闘騒ぎで3人の退場者が出た翌日の試合だ。開始前に両監督が“和解”したらしいが、リーグトップに並ぶ13死球目を食らった本人には内心、期するものがあったに違いない。
西武が1点を追う八回無死一塁で、この日4回目の打席が回ってきた山川の当たりは、左翼スタンドに飛び込む特大の逆転34号2ラン。これが決勝打となって西武は5連勝だ。
「このところ調子が出なくて一生懸命、バッティング練習をしていたからね。山川のホームランはチームを変える。彼の本塁打で勝てたことがうれしい」と相好を崩したのは辻監督。ぶつけられたモヤモヤを本塁打で晴らした山川は「競った場面で打って勝てたことは本当にうれしい。完璧な当たりだったと思う」と自画自賛した。