エ軍大谷 左膝手術後の肩肘への影響を元トレーナーが指摘
エンゼルス・大谷翔平(25)が、昨年の肘に続いて今度は膝にメスを入れることになった。
左膝の皿の部分に分断が見つかり、日本時間14日に膝蓋骨を手術するのだ。エプラーGMによれば、膝蓋骨の分断は「先天的なもの」だそうで、練習再開まで8~12週間。患部が完治次第、投球練習を再開、年内には投手としてのリハビリを終了する見込み。
同GMは「一般的に、あまり考えなくてもよくなると理解している」と話した。
膝蓋骨が生まれつき割れているケースは決して珍しくはなく、アスリートの場合、過度の負担や疲労によって痛みが生じる場合もある。手術やリハビリ自体は比較的、簡単なもので、短期間で戦列に復帰できるという。
元ドジャースのアシスタントトレーナーで、現在はマッサージやトレーニング指導を行う「ルートヴィガー」(東京・港区)を運営する深沢英之氏はこう話す。
「メスを入れる左膝自体に不安はないものの、問題は投球への影響です。大谷選手は右足の三角骨障害で2017年のWBCを辞退するなど、下半身の故障が少なくありません。エ軍のメディカルスタッフは十分に配慮すると思いますが、左膝が完治した後は下半身強化が必要でしょう。下半身が不安定では、体幹を使えずに上体に頼った投球フォームになりやすく、肩や肘への負担は避けられません。最悪の場合、靱帯が断裂したり、損傷して再び、修復手術を受けなければならない可能性も否定できません。しっかりと土台を築き直してから本格的に練習を再開するべきだと思います」
右肘同様、地道なリハビリが必要というのだ。