五輪代表“当確”を勝ち取るために ポルトガルで語った野心
昨年8月のアジア大会(インドネシア)準優勝メンバーになってからはコンスタントに五輪代表候補入りし、今年は日本代表も経験。尊敬する岡崎慎司(ウエスカFW)や川島永嗣(ストラスブールGK)らと共演。世界基準に目覚めると同時に「東京五輪で活躍したい」という思いを強め、ポルトガルに活躍の場を移している。
とはいえ五輪代表は18人の狭き門。本田圭佑(フィテッセ入りが決定)や長友佑都(ガラタサライDF)らが名乗りを挙げているオーバーエージ枠3人を使うとなると、U-22世代には15枠しかない。堂安律(PSV・MF)や久保建英(マジョルカMF)、冨安健洋(ボローニャDF)らすでにA代表に定着している者もおり、ここまで五輪代表のコアメンバーに入っている前田も、当確とは言い切れないところがある。
「僕は今、マリティモで主に右サイドをやっているんで、そのポジションで考えるとライバルが多すぎますよね(苦笑)。ただ、堂安君や建英、安部(裕葵=バルセロナMF)ちゃんもそうだけど〈うまい系〉が多くて、自分のような〈スピード系〉は少ない。サッカーはどれだけうまくても相手がいるスポーツ。1人のスピードで打開できる存在は大事だと思います。その武器を生かすも殺すも自分次第。武器を確実に研ぎ澄ませられればチャンスかなと。それに僕は前(FW)もできる。複数ポジションができる優位性もアピールしたいです」と意気込む。