賞金王争いの今平は34位…WR上位100位に日本人2人の謎解き
【ゴルフ日本シリーズJTカップ】第1日
男子ツアー最終戦は2年連続賞金王タイトルを狙う今平周吾(27)が首位と2打差4位タイと好スタートを切った。今週は今季優勝プロと賞金ランク上位30選手しか出場できない。
ちなみにフィールドに世界ランク(WR)100位以内につける日本選手は今平ただ一人。もっとも日本選手全体でも松山英樹と2人しかいない。
一方、日本女子ツアーは13人もランクインしている(別表参照)。
「レベルを見たら、女子プロのほうが世界に通用するということでしょう」と米ゴルフ事情に詳しい吉川英三郎氏がこう解説する。
「男子は米ツアー、欧州ツアー、豪州ツアー、アジアンツアーよりレベルが低く、米下部ツアーと同等とみられている。だから欧米のツアーに比べればWRの配分ポイントが低く、よほど勝ち続けない限りトップ100入りは難しい。しかし、日本女子ツアーは渋野がメジャーに勝ったように世界で高く評価されています。WRの配分ポイントも男子と比べれば高い。それは今に始まったことではなく、米賞金女王になった岡本綾子をはじめ、宮里藍、畑岡奈紗が複数回優勝しているのも大きい。相対的に世界との差が女子プロは小さく、男子プロは大きいということです」
今平のWR34位は海外ではなく国内でこまめにポイントを積み上げていった結果だ。今後、今平が海外試合に出て成績不振なら、日本ツアーのポイント配分は下げられることになりそうだ。