ソフトBと2年10億円 バレを待つパ投手の内角攻めと死球禍
「ヤクルト時代のように打てるかどうか……」
評論家の山崎裕之氏がこう言った。
17日、ヤクルトを自由契約となったバレンティン(35)が、ソフトバンクと年俸5億円の2年契約を結んだ。日本では9年間プレーし、通算288本塁打。2013年には60本塁打を放ち、シーズン最多本塁打記録を更新した。
しかし、冒頭の山崎氏は、主戦場がパ・リーグに変わる来季、これまでと同様の成績を残すとは限らないと言うのだ。
「昔のパは野武士野球で荒くれ者が多いともいわれたが、今は昔ほどではない。ただ、バレンティンはヤクルト時代、さほど内角を攻められていた印象がない。彼のような強打者は内を意識させ、外の変化球で打ち取るのが鉄則です。自ら相手を威嚇し、内角攻めを未然に防いでいたのかもしれないが、セは全体的にパと比べて、球のキレや威力はもちろん、内角に投げ切る能力を持った投手が少ない。しかも、セは投手が打席に立つため、打者の胸元を徹底的に突くなど、どぎつい投球をやり過ぎると、相手から死球を食らうなど“報復”される危険性もある。パでは、そうは問屋が卸さないでしょう」