「来日して自分のたどってきた道は間違っていなかった」
南米サッカー連盟の本部が置かれているパラグアイの首都アスンシオンで開催された「FIFAビーチサッカーワールドカップ2019」(11月21日~12月1日)。アジア王者として乗り込んだビーチサッカー日本代表は、ベスト4入りという快挙を成し遂げた。
しかし、ラモス瑠偉監督率いる日本代表の大黒柱である茂怜羅オズ(33)は「目標のベスト4入りを果たしてうれしい」と言いながら悔しさをにじませる。「日本には優勝するだけの力があった。なでしこみたいに世界王者になって日本のビーチサッカーを盛り上げたかった」からである。
ブラジル・リオ生まれのオズは2007年に初来日。5年後に日本国籍を取得してビーチサッカー日本代表のレベルアップ、地位向上に全精力を傾けている。日本語を流ちょうに操る<砂の上のサムライ>に聞いた――。
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ビーチサッカーW杯の準決勝で強豪ポルトガルと対戦した日本。3―3からPK戦にもつれ、1番手のオズが痛恨のミス。ゴール右上に外してしまった。そして日本の3番手のキッカーが外した瞬間、ベスト4敗退が決まった。