U-23現地取材で見えた 東南アジアサッカーの「光と影」
また対立候補としてFAT会長選出馬を目論んでいたマクディ氏(前FAT会長)が開いた会見にも多くのメディアが群がった。2007年から8年間、FAT会長を務めた彼は、FIFA(国際サッカー連盟)理事職も兼務していたが、在任中に起こした幾つもの汚職事件に対し、裁判所からサッカー関連活動を禁止されていた。
有罪判決を受け、またFIFAからも停職処分を受けた者への出馬は認めないという(ソムヨット会長名での)FATからの通達に対する反論会見だった。会長の椅子に座り、吸った蜜はよほど甘かったのだろう。彼はまだ出馬を諦めていないという。どんな世界でも<金と権力>の周辺には、ドロドロとした話はつきものなのだ。
■若き才能たちに計画的な強化プランと予算を
この原稿を執筆している最中、西野監督がU-23アジア選手権の活動報告へFATを訪れたというライブ映像が流れてきた。ソムヨット会長との会談後の囲み取材では、以前より話題になっていた契約延長オファーついても話し合いがあったことを認め、更に2年の延長にて大筋で合意したことも明かした。それにしても。再契約で幾らもらえるのか、気になってしまう。しがない貧乏ジャーナリストのひがみでしかないのだが……。