東京五輪1年程度の延期決定 胸をなで下ろした競技団体は?
世界中の新型コロナウイルスの感染状況に加え、世界陸連が来年の世界選手権(米国)の日程変更が可能なことをロイター通信が報じたことで、「延期」の動きが加速。
すでに五輪代表になっている選手にとっては複雑な「決定」だろうが、悪いことばかりではない。
例えば、日本陸連だ。今年の日本選手権を新国立競技場で開催できないことから、7月の開幕に不安を抱えていた。そのため5月5日、6日に国立に観客を入れてテスト大会を行う予定だ。男子の競技種目は、100メートル、200メートル、1500メートル、110メートルハードル、400メートルハードル、3000メートル障害、走り高跳び、走り幅跳び、砲丸投げ、やり投げ、十種競技、4×100メートルリレー、4×400メートルリレーの13種目。
女子のみ行われるのが、100メートルハードル、三段跳び、ハンマー投げ(計13種目)。この他、男女混合4×400メートルリレーだ。
ここで、観客の動線、サブトラックから競技場までの移動など、運営上の問題点がいろいろ明らかになるはずだ。おそらく6月より前倒しで行われる来年の日本選手権を国立で行うことで修正点を確認できることになった。ちなみに、国立で5月10日開催予定の「セイコーゴールデングランプリ」のチケットはまだ発売されていない。