八村塁タイトルに追い風か NBA新人王候補“裏金疑惑”の波紋
米プロバスケットボールNBAの新人王候補に裏金疑惑が浮上である。
昨年のドラフト会議でペリカンズから全体1位指名を受けたザイオン・ウィリアムソン(19)の母親とその再婚相手がスポーツ用品メーカーから金品の提供を受けていたという。複数の米メディアが10日(日本時間11日)に伝えている。
記事によれば、両親はザイオンが大学バスケの強豪デューク大に進学する見返りとして、現金の他にウエアやシューズなどを提供されたとか。ザイオンがプロ入りする前までアドバイスを受けていた代理人事務所との契約トラブルに関する裁判の過程で明らかになったという。
NCAA(全米大学体育協会)の規定では、コーチや選手、その身内らが企業などからの金銭授受を禁じている。発覚すれば、10試合以上の出場停止処分を科されるのが一般的だ。
問題のザイオンは右膝半月板損傷で開幕から出遅れたものの、今年1月にNBAデビュー。コロナ禍により3月に中断するまで19試合に出場し、1試合平均23・6得点、6・8リバウンド、2・2アシストをマークしている。抜群の身体能力を生かして攻守にわたる活躍を見せており、新人王の有力候補の1人だ。NBAはレギュラーシーズン再開の見通しが立っていないものの、ザイオンの不正行為が事実なら出場停止処分が科される可能性はある。大学時代の規約違反であっても、NBAから「競技の信頼を損ねた」として、同様のケースで10試合前後の出場停止処分を科された事例は少なくない。