MLBが報酬巡り迷走 エ軍大谷はどっちに転んでもひとり勝ち
今季の実施を巡っては、すでにオーナー側と合意したMLB(大リーグ機構)が選手会側に、年俸の多寡によって減俸幅が決まる段階形式の報酬案を提示。それによると高給取りほど大幅減俸を強いられ、今季最高年俸のトラウト(エンゼルス)は約41億4300万円から約9億800万円に減額される。日本人選手では約25億3000万円の田中(ヤンキース)、約24億2000万円のダルビッシュ(カブス)は、それぞれ6億円程度になる。
■7700万円から3500万円
そこへいくと基本給が安い大谷翔平は減額幅が少ない。約7700万円から約3500万円。仮に選手会側がMLBによる減俸案を受け入れて実施したところで、ダルや田中やトラウトらに比べれば減収は少なくて済むからだ。
それなら、このまま中止になった場合はどうか。
「本来の年俸をもとにした金額が支払われるはずです。今季はオープン戦で中断したため、選手の給料は3月分しか振り込まれていないとみられています。選手によって年俸の分割の仕方はさまざまですが、仮に大谷が均等に12回に分けて受け取っているとしたら、今季の報酬は約7700万円の12分の1、つまり約641万円の計算になります」(スポーツライター・友成那智氏)