昨年は山口除外の球団も メジャー挑戦は素行言動に要注意
メジャーリーグは暴力や犯罪に寛容というイメージがある。
家族へのDVでマウンドと刑務所を行ったり来たりの選手がいれば、拳銃を何発も発射、内縁の妻を威嚇して警察の世話になったのも。愛人に生ませた子供の養育費を払わずに告訴された選手なんかごまんといる。
メジャーリーガーになって以降のトラブルに目をつぶるケースは多々あるが、“入り口”のチェックは意外にもシビアだという。
「昨年12月にブルージェイズと2年契約を結んだ山口俊がいい例です」と、ア・リーグのあるスカウトがこう続ける。
■山口俊をリストから外した球団
「山口に対してはア・リーグ中地区のある球団も獲得に興味を持っていたが、素行が問題視されてリストから外れた。17年のシーズン中、飲食店で泥酔して右手を負傷。さらに酔った状態で訪れた病院の扉を壊し、男性警備員に暴行をはたらいた一件です。不起訴処分になったが、傷害と器物損壊の疑いで書類送検されたことが致命的でした」