久保建英は救世主になれず…マジョルカの2部降格が決定
クボタケは結局、救世主にはなれなかった。
スペイン1部マジョルカ所属の日本代表MF久保建英(19)のことだ。
降格圏内ブービー19位に低迷するマジョルカ。 第37節の相手は10位のグラナダ(日本時間17日午前4時開始)。13試合連続スタメンの久保は主戦場の右MFに入った。
マジョルカが前半20分に先制。久保は同14分、29分、43分とシュートを放つも決められず、チームは前半アディショナルタイム1分に同点弾を許してしまった。
後半15分、マジョルカのFKはクロスバーを直撃。同20分には久保が自陣からドリブルで駆け上がり、右CKをゲットする。しかし<週2試合>の強行日程で疲労が蓄積し、いつもの切れ味が見られない。相手とのフィジカルコンタクトであっさり倒れるシーンも目立ち、立ち上がる際も「ドッコラショ」的な風情を漂わせている。
マジョルカ低迷の最大の要因は<自ゴール前で不用意にマークを外して失点を重ねる>。試合前までの失点61は1部20チームの中でワーストである。同24分、右からクロスを放り込まれると自ゴール前でフリーにした相手に頭で合わされ、マジョルカGKが呆然とボールを見送る中、逆転弾がゴール左に決まった。 マジョルカの選手はドタバタと走り回るだけで効果的な攻撃は展開できず、頼みの綱である久保も足が止まってしまって万事休す。試合終了時点でマジョルカと残留圏内17位のセルタとの勝ち点差は4と変わらず、最終節を待たずして来季の2部降格が決定した。
前節で1部残留を確定させた15位エイバルでプレーする元日本代表FWの乾貴士(32)は、同日のバリャドリード戦に先発出場。前半28分に自身今季2点目となるゴールをゲット。今季ホーム最終戦の勝利に貢献した。