新天地でパレホと好機 ビジャレアル久保の先発試合の評価
スペイン1部ビジャレアルに移籍した日本代表FW久保建英(19)が、日本時間3日午前2時キックオフのレアル・ソシエダード戦にスタメン出場した。ビジャレアルにとって4試合目のトレーニングマッチ。実戦スタメンとなった久保は、前所属マジョルカでの主戦場・右MFではなく、本人が希望するトップ下に入った。
前半で目に付いたのは久保のドリブル突破を相手選手が<徹底的に要警戒>していること。何度もユニホームを引っ張られ、前半アディショナルタイムには背後からの悪質ファウルでゴロンと倒され、相手にイエローカードが出された。
後半に入って64分、同じ今季移籍組のMFパレホら4選手が入れ替わると久保は右MFにポジション変更。中盤の主軸としてレギュラー当確のMFパレホとのパス交換から試合の流れを引き込むなど存在感を増していった。76分には途中出場の19歳FWニーニョの動き出しに合わせ、相手DFの頭上越しに絶妙のタイミングで浮き球ラストパス。好機を演出してエメリ監督に開幕スタメンを熱烈アピールである。
久保は82分にピッチから退き、チームの2―0の勝利をベンチから見守った。スペインリーグは現地12日に開幕。ビジャレアルは、元日本代表FW岡崎慎司(34)を擁する昇格組ウエスカと対戦(日本時間14日午前1時30分キックオフ)。年齢差<15>の日本人直接対決に注目が集まる――。