久保建英は代表でもレギュラー遠く…浮き彫りになった課題
■目立つ不用意なボールロスト
クラブと代表でレギュラーをゲットできない課題をどう克服すべきなのか? ワールドサッカーグラフィック元編集長の中山淳氏がこう言う。
「ビジャレアルでは大黒柱のG・モレノが好調を維持。私自身、久保が食い込めると思った左サイドはモイ・ゴメスが素晴らしいパフォーマンスを見せている。新加入のMFパレホを含めた選手たちはポンポンと小気味良くパスを回し、攻撃のリズムをつくっていく。ドリブラーである久保、ナイジェリア代表のチュクウェゼはパス回しの輪の中になかなか入れず、どうしても先発から外れてしまうことになります」
カメルーン戦の久保で目に付いたのは、自分が攻撃を組み立てようと焦るあまり、パスやトラップのミスを犯して相手にボールを献上する場面が少なくなかった。そういえばスペインリーグ第4節のアラベス戦、第5節アトレチコ・マドリード戦の久保は不用意なボールロストが目立ち、決定的なピンチを招くこともあった。前出の中山氏は「焦りを感じた」と指摘する。これも改善すべき課題のひとつだろう。