オリックスでは「二軍で毎試合、クローザーを」と言われ…
巨人を自由契約になった僕が現役時代、最後に所属したのがオリックスです。
2010年のトライアウトでオリックスの目に留まり、入団。そこで心機一転、「セットアッパーの平野佳寿、抑えの岸田護から、そのポジションを奪う!」という目標を掲げました。インディアンスや巨人では「中継ぎとして貢献できれば」というくらいで、そこまで役割にはこだわっていなかった。
しかし、当時37歳。自分を奮い立たせる意味もあってあえて目標を設定したのですが、結果としてパフォーマンスは上がらなかった。必然的にシーズンの大半を二軍で過ごすことになりました。
そんなある日のこと。二軍の清川投手コーチと星野投手コーチが、僕にこう言いました。
「37歳のマサには悪いけど、ほとんどのゲームに入ってクローザーをやってくれないか?」
自分としては断る理由はありませんが、37歳が二軍で毎試合クローザーをやることに意味があるのか? 二軍は勝ち負けより選手育成の場ではないのか? そう思ったので思わず、「僕でいいんですか?」と聞き返しました。