全日本出場の羽生結弦 世界初の大技「4回転半」は温存か
フィギュアスケートの世界選手権(来年3月=ストックホルム)代表選考会を兼ねた全日本選手権(長野・ビッグハット)が25日に開幕する。
今季、コロナ禍を理由にGPシリーズを欠場した羽生結弦(26)がエントリー。ビッグハットのリンクに立てば、世界主要6冠「スーパースラム」を達成した今年2月の四大陸選手権(ソウル)以来10カ月ぶりの実戦となる。
今季初の実戦では、公式戦で誰も実施していない4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)を披露するのかが話題になっている。
羽生は連覇を達成した2018年平昌五輪後、次の目標として「4回転半ジャンプの成功」と公言。練習拠点とするカナダで、前人未到の高難度のジャンプ習得に励んできた。昨年12月のGPファイナル(イタリア・トリノ)の公式練習では体勢を崩すなど失敗に終わったとはいえ、4回転半ジャンプを試して大技の実施を世界中にアピールした。
羽生が今大会で4回転半ジャンプに成功すればギネス認定されるのは必至だが、世界初の大技実施は先送りされそうだ。