FC東京をルヴァン杯制覇に導く 長谷川健太監督の実像<上>
ルヴァン杯決勝の選手交代に「勝負師」としての顔を見た
2020年シーズンのルヴァン杯決勝が1月4日に行われ、FC東京が柏を2-1で下して09年以来、11大会ぶり3度目の優勝を飾った。
チームを率いて3シーズン目となる長谷川健太監督にとって、FC東京での初タイトルとなった(G大阪時代の3冠などを含めて通算5個目のタイトル)。
サッカーの指揮官にはには、さまざまなタイプがある。個人的に長谷川監督には<勝負師>という言葉が似合うと思う。
■レアンドロのFKが外れ交代を決意
柏との決勝戦では、Jリーグ得点王&MVPのFWオルンガを抑えるためにCBの渡辺とジョアン・オマリの2人が、絶えずマークの受け渡しを行ってフリーでシュートを打たせなかった。
オルンガにパスを供給するトップ下のMF江坂には、元日本代表DFの森重をボランチに起用して自由を奪った。
右ウイングのMFクリスティアーノには、左SBの小川が積極果敢に攻撃参加することで彼を守勢に追いやり、自慢の攻撃力を削いだ。