大坂が元世界女王に引導 S.ウィリアムズに圧勝で決勝進出
「セリーナは今回、体を絞り、姉のビーナスをヒッティングパートナーとして連れてきたほど。万全の態勢で臨んだ。大坂はそのセリーナをまったく寄せ付けなかった。ブレークされても、追い込まれてもバタバタしない。コートでは誰もが冷静にプレーしたいと思うものですが、いまの大坂は実際に落ち着いて自分のプレーができるだけの技術であり、メンタルを持ち合わせている。何より、チームのスタッフやコーチの存在が大きいと思う。大坂はこれまでウィリアムズを目標にしてきましたが、きょうの試合で完全に卒業したのではないか」
さて、大坂にコテンパンにやられたウィリアムズは試合後、コートを出るときに観衆に向かっていつも以上に手を振るシーンも。会見で「お別れみたいだったが」と聞かれると、「さあ、どうかしら。もし、お別れだったら、誰にも言わない」とはぐらかした。どうしてミスが多かったのかと突っ込まれると、泣きながら「わからない。終わったわ」と言って席を立った。「終わったわ」が自分の全豪が終わったという意味なのか、それとも現役が終わった、つまり引退を示唆したのかは定かではない。
試合後の大坂は、「きょうはリターンが良かった。彼女(セリーナ)に憧れていて、彼女と試合をするのが夢だった。競争相手と対戦するのは楽しい」と話した。
なお、日本時間20日午後5時30分開始予定の決勝はブレイディー(25・米国=同24位)と戦う。