大坂が元世界女王に引導 S.ウィリアムズに圧勝で決勝進出
女子テニスの大坂なおみ(23=世界ランク3位)にとって、4大大会シングルス23勝のセリーナ・ウィリアムズ(39・米国=同11位)は憧れであり目標だった。
大坂の父親はセリーナとビーナスを育てたウィリアムズ家の教育方針を参考にし、ウィリアムズ姉妹に関わった人たちをコーチにつけた。サーシャ・バインしかり、ジャーメイン・ジェンキンスしかり、アブドゥル・シラーしかり、チーム・ウィリアムズの一員だった人たちだ。
しかし、2018年の全米に続き、19年の全豪も制すと、彼らと次第に距離を置くようになり、現チームにウィリアムズ姉妹に関わった人はひとりもいない。そして、今回の圧勝でウィリアムズ家から完全に「独り立ち」したと言えるのではないか。
昨18日の全豪オープンテニス女子シングルス準決勝は、大坂がウィリアムズに6―3、6―4でストレート勝ち。「立ち上がりこそサーブが入らず苦労しましたが、要所でサービスエースを決めるようになった。特に冴えていたのはバックハンドのクロスです」と、テニス専門誌の記者がこう続ける。