韓国戦で先制弾の川崎・山根は代表右SBの主軸になれるか?
「(今回の代表)活動の一発目に麻也(吉田=サンプドリア)君から『Jリーグでいつもやってる1.5倍くらいの力で行かないとダメだ』と言われていたので、そういうパワーで行きました」と初陣への意気込みを明かした。
それが史上6人目の代表デビュー戦ゴールに繋がった。守田英正(サンタクララ)の縦パスに反応した大迫勇也(ブレーメン)がヒールで流した瞬間、相手DFの背後に抜け出すと右足を一閃。東京Vの下部組織に所属していた小・中学校時代のFW経験が、ここ一番で出た格好である。
「日韓戦というすごく歴史のある負けられない戦いでゴールできたのは嬉しい。自分の特徴はゴールの匂いのするところに入ること。イメージしたボールが来たので、枠に打ち込むことだけを意識しました」と本人も自信をみなぎらせた。
■「湘南時代にやっていたことは間違いなかったと証明できた」
ただし、27年の人生は順風満帆だったわけではない。東京Vのユースに昇格できず、茨城県のウィザス高(現第一学院高)へ。そこで東日本大震災に遭い、一時的に地元・横浜の桐蔭横浜大に練習場所を移した。