世界が称賛 松山支えたキャディーはゴルフの腕前もピカ一
「マスターズの素晴らしい瞬間を見た」――。欧米メディアから称賛の声が続出している。「ゴルフの祭典」と言われる米男子ゴルフ「マスターズ」を制した松山英樹(29)=LEXUS=のキャディーを務めた早藤将太さん(27)のことだ。
早藤さんは松山が18番ホールで勝利のパットを決めた後、ゆっくりとした足取りでカップに向かい、手に持った黄色のピンを戻すと、そのまま帽子をぬいでコースに向かって軽く頭を下げた。
日本国内の中学や高校のゴルフ大会でも見られる光景だが、この姿が伝統と格式を重んじるマスターズファンの心をとらえたらしい。米スポーツ専門局「ESPN」は早藤さんの一連の行動を映した動画をツイッターに投稿。およそ1時間半で25万回も再生された。
松山と並んで一躍時の人となった早藤さんだが、単なるキャディーではない。ゴルフの経歴、腕前もピカ一なのだ。
「早藤さんは松山プロと同じ東北福祉大、明徳義塾中高のゴルフ部出身です。明徳義塾中の2008年には高知県のジュニア選手権で優勝。高校時代は約40人の部員をまとめるキャプテンを務め、10年の四国ジュニア選手権の新人戦で優勝しています。大学時代も多くの大会で上位入賞していたはず。今は松山プロの専属キャディーですが、大学1年の時から、大きな大会になると松山プロのバッグを担ぐ姿が目撃されています」(スポーツ紙記者)
「目配り、気配りのプロ」と言われるゴルフキャディー。今後も松山の快進撃を支える名キャディーになりそうだ。