パナOL優勝者に来年のHSBC出場権 もらっても嬉しくない?
断る者もいるだろう。30日開幕の女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディース」(千葉・浜野GC)の主催者は26日、優勝者に来年の「HSBC女子世界選手権」(シンガポール・セントーサGC)の出場権を与えると発表した。優勝者が辞退した場合は成績上位からの推薦となる。
4日間競技のHSBC選手権は、世界ランク上位20人や前回大会以降のツアー優勝者など、約60人のトップ選手だけが出場できる大会だ。「アジアのメジャー」とも呼ばれており、2010年には宮里藍が優勝している。
同大会は予選落ちはなく、最下位でも日本円にして約40万円の賞金がもらえるが、マングローブの湿地帯だったところを埋め立てたコースは、池やバンカーが巧みに配置され、狭いフェアウエーが難易度を上げている。
しかも、戦う相手は米女子ツアーのトップ選手ばかり。海外経験のない日本選手がいきなり参戦しても上位進出は厳しい。米女子ツアーに挑戦するより、「国内ツアーの方が稼げる」と思えば、「私はけっこうです」と、出場権を返上する選手がいても不思議ではない。
ちなみに今年のHSBC選手権は29日に開幕。パナソニックオープンレディースと同週に行われ、日本勢は畑岡奈紗、渋野日向子が参戦する。