パグンサン「クラブ11本」で初V・全英切符 アマもお手本に
【ミズノオープン】最終日
逃げ切りで日本ツアー初優勝のジュビック・パグンサン(43=フィリピン)がユニークだった。
キャディーをつけず、軽量キャディーバッグを自ら担いで、クラブも自分で拭いた。そしてバッグにはドライバー、3W、UT、5I、7I、9I、PW、ウエッジ(50度、52度、58度)にパターの11本しか入っていなかった。
クラブデザイナーの高橋治氏がこう言う。
「ルールでは14本まで使用が認められていますが、パグンサンは少ないクラブでもロフトを立てて飛ばしたり、寝かして飛ばさなかったりと技が豊富なのです。だから海外の選手はトラブルに見舞われてもうまく対処できる。その一方で、日本選手は進化したクラブに頼りすぎてオートマチックなゴルフになっている。昔のプロはPW1本でいろんな距離を打ち分けることができましたが、今はプロならではの技が見られなくなっています」
小暮博則プロは、「アマチュアはラウンドで使わない番手が2、3本あるはずです。14本すべてバッグに入れる必要はありません」とこう続ける。