日本男子ツアーはなぜ54ホールで競技成立させてしまうのか
酷な言い方だが、「茶番劇」が続いたらファンから見放される――。そんな危惧を覚えたのが男子ツアーである。
世界中のゴルフツアーが年初から熱戦を繰り広げている一方で、国内男子ツアーは4月半ばになってようやく始まった。開幕戦「東建ホームメイトカップ」はコロナ感染防止のため無観客で行われ、しかも3日間の短縮競技だった。
大会2日目に出場選手のコロナ陽性が発覚。3日目が中止になり、決勝は日曜日だけという54ホールで勝敗を決めた。
さらに第3戦「中日クラウンズ」は初日が悪天候で中止。すると金曜日から日曜日までの3日間54ホールの短縮競技になった。
女子ツアーも「ほけんの窓口レディース」「中京テレビ・ブリヂストンレディス」と2試合続けて悪天候のため2日間(36ホール)に短縮された。
天候不順になると日本のツアー競技は男女問わず、すぐに短縮されることが多い。
世界のゴルフツアーは全選手が72ホールを終了して競技成立が当たり前だが、なぜか、わが国では54ホールや36ホールでも当然のように試合を終わらせてしまう。