池江璃花子が複数種目挑戦 狙いはパリ五輪のマルチ表彰台
競泳のジャパン・オープン(千葉県国際総合水泳場)が3日に開幕した。
白血病から復帰して東京五輪日本代表に内定した池江璃花子(20)は、専門外の100メートル平泳ぎに出場。東京五輪代表で予選1位(1分07秒24)の青木玲緒樹、同3位(1分08秒29)の渡部香生子から大幅に遅れて1分12秒62に終わり、44人中43位で予選落ちした。
すでに自由形とバタフライ(いずれも100メートル)のリレー代表で東京五輪出場が決まっている池江。今大会は100メートルの自由形、バタフライの得意種目の他、平泳ぎ2種目(50メートル、100メートル)の計4種目にエントリーしている。5月の「いきいき茨城ゆめカップ」では初めて100メートル背泳ぎに挑み、1分2秒02で優勝。ここにきて専門外種目に挑戦している理由を本人は「今は気持ち的に専門種目に集中し過ぎないように」と説明しているが、将来的にマルチスイマーへの転身を見据えているからだという。
海外のトップスイマーには複数種目を高いレベルで泳ぎ、好タイムをマークしている選手が少なくない。米国のケイティ・レデッキー(24)は自由形専門ながらリオ五輪では200、400、800メートルを制し、フリーリレーと合わせて4冠を達成した。「鉄の女」の異名を持つハンガリーのカティンカ・ホッスー(32)は、同大会で個人メドレー(200、400メートル)、背泳ぎ(100メートル)の3種目で優勝し、銀の200メートル背泳ぎも加えて4個のメダルを獲得した。レデッキー、ホッスーとも複数種目での世界記録保持者でもある。