五輪代表はサプライズなし…1トップ上田綺世に集中する過度の期待と重圧
「五輪代表の守備の安定感は増しましたが、上田に対して<大迫レベルの活躍をしてもらわないと困る>など大きなプレッシャーがかかってしまうことが懸念される。上田は次代のA代表でも1トップを張れる逸材ですが、大迫と比べるまでもなく、どうしても国際経験の乏しさは否めません。過度な期待とプレッシャーが、上田の足かせにならないように注意を払う必要があるでしょう」
そういえば――。
2016年のリオ五輪にOA枠として出場した当時30歳の浦和FW興梠は、グループリーグ初戦のナイジェリア戦でPKを決めたものの、2戦目、3戦目とも無得点に終わった。決勝トーナメント進出を逃した手倉森ジャパンは、早々に帰国の途に就くことになった。
興梠は「エースFWを任された自分がゴールを決めてチームを勝利に導かねば!」と気合が空回り。これが不発を招く要因にもなった。
上田に同じ轍を踏ませてはいけない。森保監督の手腕も問われる。