古江彩佳がメジャーで大健闘 国内で汲々の渋野日向子ますます差を広げられる
【エビアン選手権】最終日
4位タイ発進の古江彩佳(21)が最終日に67で回り、通算15アンダー・4位と、初出場の本大会で大活躍を見せた。
いっぽう、申ジエ(33)が2位に5打差をつける通算15アンダーで逃げ切り今季4勝目(通算26勝)を挙げた「大東建託・いい部屋ネットレディス」は、最終日に強風が吹いてスコアメークに苦しむ選手が続出した。
注目の渋野日向子(22)は4日間ワーストの74と崩れ、通算2アンダー・33位。前週はカットラインに2打及ばず予選落ち(2オーバー)。長期海外転戦の不振を引きずったまま、出場資格のあったエビアン選手権をスキップして国内3連戦を選んだが、一向に調子が上がってこない。
「この試合では2つダブルボギーを打っている。それを改善しなければいけない」「(次戦は)この2試合以上に結果を求めたいと思う」
こう語った渋野は今週の新規大会に出場してから出国し、2019年優勝の全英女子オープン(8月19日開幕)に参戦する。
世界ランクは古江30位、渋野32位
今年の全英女子会場は1850年に開場したスコットランドのカーヌスティGL。世界屈指の超難関コースのひとつであり、男子メジャーでは数々の“悲劇”が起きた舞台としても有名だ。日本のコースに汲々としているようでは、通算12オーバー・105位で予選落ちした昨年同様、厳しい本場リンクスに太刀打ちできない。
古江は出場チャンスをつかんだエビアン選手権から全英女子とメジャー連戦の日程を組む。
いま世界ランクは古江30位、渋野32位。しかし、世界ランクへのポイント配分はメジャー大会が高い。世界を目指すのか、国内を優先するのか――、その違いが、次回発表の世界ランクで差となって表れるはずだ。