日本のビーチW杯準優勝をロシアで目の当たりにしました!(フォトジャーナリスト篠原千賀子)

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 FIFAビーチサッカーW杯ロシア大会という檜舞台に参戦した日本代表の一挙手一投足を自分の目でしっかりと見届けたい。そんな思いで初めてロシアを訪れました。

 大会期間中はメディアの取材パスを首からぶら下げ、至近距離で熱戦を目の当たりにしながら日本選手のパフォーマンスを目に焼き付け、カメラのデータにしっかりと落とし込みました。

 結果は、初めてファイナリストという称号を手にし、決勝では開催国のロシアに敗れてしまいましたが、過去最高位を4位から「準優勝」にアップさせ、銀メダルを持って帰国する事になりました。

 決勝のロシア戦は残念な結果に終わりましたが、圧倒的な力の差を見せ付けられ、コテンパンにやっつけられたわけではなかった分、少しだけモヤモヤした気持ちも残っています。

 でも、優勝できなかったことで涙を流したり、渋い表情を崩さなかった選手も、オズさんの「すべての試合が終わったら笑顔を忘れないでほしい」という言葉に心も溶きほぐされたのでしょう。

 表彰式では素晴らしい笑顔を見せてくれました。

JFA田嶋会長らが「祝 準優勝 銀メダル」の横断幕を

 決勝が終わり、表彰式の後、オズ監督や東京V所属の選手たちが「一緒に写真を撮ろうよ」と言ってくれました。

 大会を通して、ずっと<撮る専門>でしたので銀メダリストたちと一緒に収まった1枚は、かけがえのない宝物となりました。

 決勝翌日に日本代表の宿泊先のホテルに出向き、昼食会場で皆さんと会って「お別れの挨拶」をしました。

 ところが、帰国便が同じということが発覚し、結局「さようなら」ではなくて「また空港で」と言いながらホテルを後にしました。

 帰国便で選手たちはエコノミー席にバラバラで座っていました。全員がリラックスしていました。機内の新型コロナ対策もしっかりしていました。食事以外はマスクを外すことは禁止され、もちろん客室乗務員も全員がマスク着用でした。

 途中経由地でトランジットし、9月1日の午後6時30分に羽田空港に到着しました。

 そこでビッグ・サプライズが待っていました。

 JFAの田嶋幸三会長、フットサルビーチサッカー委員会の北沢豪委員長らが、「祝 準優勝 銀メダル」と書かれた特別製の横断幕を掲げながら、チームの帰りを待っていて下さったのです。

 田嶋会長は、決勝戦後に「ビーチサッカーの発展に対して日本サッカー協会として全面的に支援していきたいと思います」とコメントしていただきました。

「プロの全国リーグ」創設を

 準優勝に便乗するようで心苦しいのですが、選手や関係者の思いを代弁させていただきます。

 ビーチサッカー界の悲願である「プロの全国リーグ」をぜひ創設していただきたいと思います。

 それともうひとつ。2023年W杯は「アジアでの開催」までは決まっているようですが、なんとしても「自国開催」に名乗りを挙げていただき、ビーチサッカー最高峰をプレーの数々を国内で観戦できるようにして欲しいと思います。

 ロシア・モスクワに残した爪痕は、本当に大きな、大きな、大きなモノだったと思います。

 監督兼選手だった茂怜羅(モレイラ)オズ、大会期間中は「代理監督」と呼ばれていた田畑輝樹コーチ、選手たち、スタッフが成し遂げた偉業を<いっときの成果>にせず、今後も発展していくビーチサッカーの<基準点>になるようにしないといけません。

 ロシアからの「帰国後の3日間隔離」のために東京都内のホテルに缶詰めになりました。

 9月24日から26日まで兵庫・明石市大蔵海岸で「第16回全日本ビーチサッカー大会」(全国9地域、14回大会優勝チーム所属地域などから全16チームが参加)が開催されます。皆さまとお会いできることを楽しみにしています。

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