高橋奎二の圧巻投球でヤクルト日本Sへ王手! 才能開花の舞台裏を恩師が語る
2試合連続のゼロ封劇で日本シリーズ進出に王手をかけたヤクルト。立役者となったのは先発の左腕・高橋奎二(24)だ。
初回に2死満塁のピンチを招いたものの、迎えた6番・中島を全球直球の力勝負で空振り三振。終わってみれば6回2安打無失点、8奪三振の圧巻投球で巨人打線をねじ伏せた。
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昨季は10試合(9先発)に登板して1勝3敗、防御率3.94。それが一転、今季は14試合(13先発)で4勝1敗、同2.87と大きな飛躍を見せた。
高橋は今年1月に結婚、10月には第1子が誕生した。私生活が今季の原動力につながっている、という向きもあるが「それだけではない」と言うのは、母校・龍谷大平安高の原田英彦監督(61)だ。
「今春のキャンプでカット系の変化球を覚えたことが大きなカギになっているはずです。去年までは変化球の制球が安定せず、カウントを悪くして直球を狙い打たれるケースが多かった。マウンド上で苦しいピッチングをしている高橋を、テレビで見る僕もしんどかったくらい(笑い)。でもカット系の球でカウントを取れるようになった今季は落ち着いてやれている印象です」