楽天・田中将大はメジャーでも「9億円」の市場価値 今季4勝9敗と不本意成績なのにナゼ?
今季は23試合に先発し4勝9敗、防御率3.01――。今年、古巣・楽天と年俸9億円+出来高払いの2年契約を結んだ田中将大(33)の成績だ。
入団会見時に「震災から10年という年で初めてFAとなり、チームを選べる立場になった」と“故郷”への思いをにじませつつも、「まだアメリカでやり残したことがあると思っている」と語っていた田中。
今季の成績は球団もファンも、恐らく本人が一番納得いかないだろうが、契約には今オフのオプトアウト条項(契約を破棄できる権利)がある。つまり、本人次第で再びメジャー挑戦できるが、現在の田中の市場価値はどれほどのものなのか。
「獲得する可能性のあるメジャー球団はいくつかありますが、どこもローテーションの4番手くらいとみているはずです」とスポーツライターの友成那智氏はこう続ける。
「今季の防御率は3.01でしたが、これは中6日でのもの。メジャーでは中4、5日で投げるのでパフォーマンスが下がりますし、そもそも、NPBとMLBでは防御率の平均値が違います。それらを考慮すると、今の田中はメジャー換算で防御率4.2くらいの投手です。年齢が33歳ということもあり、提示される契約内容は1年800万ドル(約9億700万円)で、オプションとして150イニング以上投げれば、さらに1年延長というものでしょう」