マジョルカ久保建英が復活の決勝弾! 森保Jで激化する伊東純也とのレギュラー争い
スペイン1部マジョルカでプレーする日本代表MF久保建英(20)が、負傷明け2試合目で大仕事をやってのけた。
強豪アトレティコ・マドリードとのアウェー戦(日本時間5日)。右ヒザ半月板の負傷で約2カ月間、戦線を離脱していた久保はこの日もベンチスタートとなったが、後半29分から途中出場した。
1-1で迎えた後半アディショナルタイムだった。自陣で味方のクリアボールに反応。ヘディングで僚友FWロドリゲスにパスを送り、そこから敵陣に猛ダッシュ。オフサイドを回避しながらリターンパスを受け、ドリブルで突き進んで名手GKオブラクと1対1。ここで久保は、ベテランFWのような妙技を見せた。シュート体勢に入る前に小さなフェイントを入れて相手GKのタイミングを外すと、すかさず股下を射抜く左足シュートを放って劇的な決勝ゴールを決めたのである。
この敗戦でリーグ4位に後退したアトレティコにしてみたら、決勝点を決めたのが久保ということで<悔しさも2倍>に膨れ上がる。サッカー関係者が言う。
「都市国家の集合体であるスペインでは、首都マドリードのレアルとカタルーニャ地方のバルセロナのような試合は、国家間の代理戦争のような様相を呈し、それが100年以上も続いている。同エリアのチーム同士が<近親憎悪>のような形で激烈なライバル関係を形成することが多く、中でもレアルとアトレティコは世界でも有数の敵対関係にある。今回の久保の決勝点はアトレティコ側にとって、勝ち点を失った悔しさに決勝弾を決めた久保が<レアル所属選手という生理的嫌悪感>が重なり、もう怒り心頭状態というわけです」