日ハム清宮には新庄監督の「失策嫌い」が追い風? ザル一塁から左翼への配転に現実味
新庄剛志監督(50)が嫌う負け方だった。
11日の広島戦、日本ハムは1点リードで迎えた四回の守備、1死一、二塁で小園の打球を一塁・渡辺(26)が送球ミス。二塁ランナーの帰還を許して同点に追いつかれると、末包による適時二塁打でさらに2点を失った。八回の守備でも、中村奨のゴロを三塁・浅間が後逸し、1死一、三塁に。そこから古川侑の三塁牽制悪送球、坂倉の適時打が重なり2点を献上。ことごとく拙守から点を吐き出し、5-6に終わった。
新庄監督は何よりも失策を嫌っている。先月に出版した自著「スリルライフ」(マガジンハウス)には「いちばん流れを変えるのがエラーです」と書き、「ひとつのエラー、ひとつの見逃しで試合が決まる」と続けている。「守り勝つ野球」を掲げる新庄監督にとって、拙守は重大なマイナス要素なのだ。今は選手の適正守備位置を見直し、ガラガラポンでポジションを決めるなどして個々の適性を見極める段階にある。そこで最も得をしているのが清宮幸太郎(22)だろう。