巨人・中田翔“自称ベスト”体重112kgの落とし穴…OBは20kg増の故障リスクを指摘
巨人の中田翔(32)が2試合連続安打をマークした。
20日のDeNAとの練習試合に「6番・一塁」で先発出場。五回に中前打を放った。今季初実戦となった前日の広島戦でも安打をマーク。原監督は「気分良く野球をやっていることは非常にいい」と目を細めている。
■体重20キロ増で112キロ
暴行問題を起こした昨季、8月に日本ハムから無償トレードで移籍すると、34試合で打率.154、3本塁打、7打点に終わった。打球が飛ばなくなったことを問題視した中田は、昨季の体重92キロから「これがベスト体重」と20キロ増の112キロでキャンプイン。今のところ、一塁の守備でも軽快な動きを見せてはいる。
巨人OBで評論家の高橋善正氏がこう指摘した。
「日本ハムの新庄監督は、キレを出すために清宮に減量を指示した。中田の増量は時代と逆行している感はある。『かつてはこの体重でプレーしていた』といっても、それは若い時の話。30代になると故障しやすくなるので、年齢によって適正体重は変わってくる。それでも動けるからいいという話ではなくて、故障のリスクが増すということ。昨年、巨人に移籍する前にはヘルニアで離脱している。112キロの体重は、椎間板に大きな負担をかけることになる。力士もそうだが、特に膝を故障するリスクが高まる点も見逃せない。体重にこだわるより、トレーニングで筋力を戻す方法もあるわけで、体重は100キロが限界ではないか」
中田は10年ほど前に両膝に故障歴がある。特に半月板を損傷した左膝は手術も受けている。故障より打球が飛ばない恐怖が勝るようだが、この増量作戦は吉と出るか凶と出るか──。