鈴木誠也にのしかかる大型契約の重圧 「5年80億円」パドレス提示報道で改めてハッキリ
その鈴木の争奪戦の輪に入っているといわれるのは、いずれもメジャーの中でも上位に位置する金満球団。昨年の選手総年俸でいえば、ドジャースは30球団中1位、レッドソックスは6位、パドレスは8位、ジャイアンツは9位、カブスは13位。つまりメジャーではルーキーの鈴木に、それくらいのカネを投資できるチームは限られているわけで、その期待度はハンパじゃない。
鈴木は果たして、過大な期待に応えられるのかどうか。
日刊ゲンダイで連載するメジャースカウトに言わせると、4番に定着して以降の鈴木はチャンスで物足りないそうだ。年度別の得点圏打率は2018年.276、19年.285、20年.320、21年.295。過去4年で3割を超えたのはコロナで試合数が120だった20年だけ。得点圏打率自体が高くないうえに、ここぞの場面、勝敗を左右するような局面で結果を出せないことが多いという。大勢に影響ないシーンで稼いだ得点圏打率だとすれば、ただでさえ平凡な数字の価値はいよいよ下がる。チャンスで配球の読みが甘いのか、それとも何とかしなければと自分にプレッシャーをかけ過ぎているのか。
いずれにせよ、期待が大きい分、それを裏切ったときの反動はすさまじい。鈴木にとって、いきなりの大型契約は必ずしもプラスとは言えそうもない。