エンゼルス大谷「初の本塁打王」への理想型は今季も“先行逃げ切り”、開幕延期も追い風
シーズン終盤にピークを合わせるのは実績のある主力打者ほど顕著だ。昨季のア・リーグ本塁打王争いは、2位に5本差をつけて33本塁打で前半戦を折り返した大谷を、ブルージェイズ・ゲレロ、ロイヤルズ・ぺレスらが猛追。大谷が足踏みしている間にタイトルをさらわれた。
今季は労使交渉のもつれからロックアウトが長期化してキャンプ、オープン戦が短縮された。レギュラーシーズン開幕を延期しながら、従来の162試合を消化するため、各球団ともダブルヘッダーが組み込まれた。日程がタイトになることから、多くの野手がスロースタートを強いられるのは必至だ。
タイトルを狙う大谷はライバルがもたつくシーズン序盤に本塁打を量産するのが理想的だ。今季は大谷の後を打つトラウト、レンドンが故障から復帰する。昨季のように歩かされるケースは減りそうだが、投打ともフル稼働するだけに打者専任のライバルと比べて、スタミナ面で不利だ。
昨季の大谷は4月だけでメジャー3位の8本塁打を放って開幕ダッシュに成功した。今季も序盤から本塁打を量産して逃げ切るしかない。