メジャー予選落ち続出する日本人選手…足りないのは技術か頭脳か、ゴルフは不向きなのか
韓国ではそういう考え方で正しいスイングを教えているからアメリカへ行って、すぐに勝つことができるというのだ。
■大きい指導者の力
カーティス・ストレンジが1988、89年と全米オープンを2連勝したとき、「日本人に向いているスイングだなぁ」という印象が強かった。
ストレンジは、アメリカ人にしては手足があまり長くないような感じがする。スイングはトップの位置が比較的低くて、ダウンスイングで下半身をスライドさせずに、左ひざを構えた位置に戻したら、左脚を真っすぐな状態にして体を水平にターンして振り切っていた。
ストレンジが89年にオークヒルCCで優勝したとき、会見でスイングについて聞いてみると、「ウェイクフォレスト大のコーチに聞いたほうがいい」と言われた。早速、大学に電話すると、「日本に帰る前に寄ったらどうか」と誘われ、試合後にノースカロライナ州のウェイクフォレストまで飛んだ。アーノルド・パーマーの母校であり、多くのトッププロを世に送り出した名門校である。