巨人球団史上最速の自力V消滅で野手と投手に内紛の火種…打線奮起も投手すべて台無しに
その瞬間、タイトルを争う4番の岡本和真は感情を押し殺した能面のような表情を浮かべ、坂本勇人は呆れたように視線を宙に泳がせた。
26日のヤクルト戦。巨人の投手陣がまた、敵の主砲・村上宗隆にやられた。同点の八回に勝ち越しの3ランを被弾。巨人6番手の平内龍太が先頭打者に四球、続く打者の犠打を二塁へ悪送球して走者を貯めた末の一発に、ベンチでは亀井外野守備走塁コーチが怒りの表情でなにやら吐き捨て、その隣では村田打撃コーチが大仰に肩を落としてみせた。
「巨人はこの3連戦で32失点。投手と野手の信頼関係が崩れて当然のやられ方です。岡本が本塁打と打点の2冠を争っている村上に3本塁打、9打点の大盤振る舞いですからね。巨人はリーグ2位の304得点を挙げながら、失点が12球団ワーストの327。与四球数233も12球団ワースト。守備や打撃のリズムにも影響するから、なおさらですよ。チーム内ではさすがに野手陣から、『いくらなんでも』と不満の声が出始めていると言います」(巨人OB)
■2003年の6月27日を1日上回る不名誉記録