ヤクルト5番オスナが日本S絶好調!“青田買い”大成功、巨人の引き抜きも阻止で球団ニンマリ
賭けが当たったか。
2勝2敗1分けで大接戦となっているヤクルトとオリックスの日本シリーズ。第6戦は29日、場所を神宮に移して行われる。
ヤクルト打線は3番山田、4番村上のバットが湿りがちな中、5番のオスナが絶好調。5戦目には初回、2死一、二塁から中前へ先制適時打を放つなど、ここまでの5試合で実に10安打の大当たり。1997年の稲葉(ヤクルト)と並んでシリーズタイ記録となった。
そのオスナは昨オフ、3年総額4.5億円プラス出来高の大型契約を結んだ。とはいえ、昨季は120試合出場で打率.258、13本塁打、60打点。必ずしも大型契約に見合う成績を残したわけではなかったが、当時28歳で伸びしろを見込まれた上に、守備、走塁面で全力プレーを怠らない真面目な性格が評価された。
球団の期待に応えるように、今季は138試合出場で打率.272、20本塁打、74打点と昨季を上回る成績を残し、日本シリーズでの大活躍だ。
「複数年契約を結んでいなければ、間違いなく巨人がちょっかいを出していたはず。ヤクルトは過去に、ペタジーニ、ラミレス、グライシンガーら優良助っ人を引き抜かれる一方でしたから。結果的にオスナの流出を阻止することができたし、年俸1.5億円でこれだけ活躍してくれたら、安い買い物といえます」