ブラジルFWリシャルリソンが魅せた! 歴代屈指アクロバティック芸術弾で6度目W杯制覇に弾み
「あのアクロバチックなシュートは、今大会のベストゴールで決まりです。いや歴代のW杯の芸術弾の中でもトップクラスのゴールでした」
元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏が感嘆しながらこう言った。
日本時間25日に世界ランク1位のブラジルと同21位のセルビアが対戦。
W杯出場国<最後のカード>となった試合で、ブラジルが優勝候補の最右翼であることを証明してみせた。
主役はエースのネイマールではなく、背番号9の東京五輪得点王・FWリシャルリソン(25=トッテナム)である。
後半17分、ネイマールが小刻みなステップを踏みながら相手PA内をドリブル突破。FWビニシウスのシュートを相手GKがはじき、そのコボレ球をリシャルリソンが押し込んだ。「ビニシウスがシュートを放つ前にリシャルリソンは一度、バックステップを踏んでDFのマークを外す動きを見せ、コボレ球に素早く反応して先制点を決めた。ストライカーらしいゴールだった」と前出の六川氏。しかし、その11分後、スタジアムに集まった約8万8000人の観客は、信じられないような光景を目にする。