セネガル20年ぶりW杯GL突破決める決勝G DFクリバリはシセ監督の正統後継者
このベテランDFは今夏、30歳以上の選手としては英プレミア史上最高額となる移籍金4000万ユーロ(約55億円)でイタリアのセリアA・ナポリからチェルシーへ移籍。英国内では30歳越えのベテランに大金を払うリスクを指摘する声もあったが、W杯という大舞台で改めて、底力を見せている。
セネガルにとって、クリバリは将来の幹部候補の一人だ。
生まれ育ったフランスと両親の母国であるセネガルの二重国籍を持つクリバリは、年代別のフランス代表として2011年のU20に出場。しかし、フランスのA代表に選ばれなかったことから、15年にセネガル代表入りを決断した。FIFAの規定により、多重国籍者は一度でも特定の国でA代表入りすると、他国の代表としてはプレーできない。
「それを知ってか知らずか、クリバリがセネガルを選択した直後にフランスの代表監督がクリバリの招集を検討。本人はえらく困惑していた。その後、18年大会でフランスが優勝。英BBCが『世界チャンピオンになれたかもしれないセネガル人』としてクリバリを取り上げたが、『後悔はしていない。セネガル代表として未来の物語を描きたい』と毅然と答えています」(メディア関係者)