W杯落選の原口元気が乗り越えた失望感「サッカーに年齢は関係ない」鼻息荒く代表返り咲きを狙う
右肩上がりで行くだけ
森保監督も「元気はすごくいい顔をしていた」と前向きに評していたが、今のプレーを研ぎ澄ませ、シュツットガルトの救世主になれば、代表復帰も見えてくるのではないか。
「代表にはもちろん戻りたいし、ここから3年半は、北中米W杯にフォーカスし続けていきます。2026年の自分は35歳。でもサッカーに年齢は関係ないし、全てはパフォーマンス次第だと思います。若手と同じレベルだったら若手を呼ぶというのは、森保さんと話して感じたこと。自分はそれを超えていかなければいけない。ここからはもう右肩上がりで行くだけです」
鼻息の荒いベテランがチームにいれば、20代前半の堂安律(フライブルク)や久保建英(レアル・ソシエダ)は「もっとやらなきゃダメ」と闘志に火が付くはず。
感情をストレートに出す原口は、8強入りへの起爆剤としてまだまだ働けるはずだ。
「カタールW杯で8強に手が届かなかった理由というのは、ひとつだけじゃない。(強国との)レベルの差というのは確かにあった。フランスだったら、勝手に8強は越えていきますからね。『あと一歩』と言いつつも越えられていないのは、そこまでのレベルにないってこと。それを(サッカー)協会も選手全員も理解してるんじゃないかな」
そう語気を強める原口は自身のレベルを上げるべく、必死に食らいついていく構え。ロシアとカタールの両W杯をピッチ内外の両方から見た経験値を生かすのは、まさにこれからなのである。